ゑんぷの空虚

支離が滅裂

平行線

一度生まれた悲しみはそこはかとなく肥大化していく。何時までも感傷に浸る人々を嘲笑うかのように、空は明るくなってみせる。夜は必ず終わる、朝が来て昼になる。人が毎日抱く感情なんて世の中には何にも関係のないことなんだと思ったら、また寂しい。自身ですら感情から一時的に目を背け、体をなんてことなく動かすことができるのだから。大丈夫になるのは簡単なんだよ、ちょっと無視すればいいだけだから。