ゑんぷの空虚

支離が滅裂

独白

日々悲しみや悔しさはしんしんと降り積もる。あの時泣いてしまったのは、されたことが単に嫌だっただけじゃないよ。余りにも無力な自分が悔しかったから、幼い頃の悪しき記憶と現実が、十何年もの時を超えて重なってしまったから。敵わぬ力の前では成す術が無かった。分かってしまった。もう乗り越えたはずの出来事も、一瞬で蘇り、また悲しみとして積もっていく。だから、これから何十年経っても染み付いた悲しみが消えることはない。この身体に積もっていく一方だと。