ゑんぷの空虚

支離が滅裂

部屋

家はいい。自分は1人だということすら、忘れられるから。何も口から発さない、誰から何を言われることもない。これは良くも悪くもだ。感情の振れ幅のない日だ。私には希有なことなんだ。自分の思考を少しよそに分けてみたりできるんだ。一人の味を占めると、外が怖くなる。自分の好きを侵される可能性に満ち溢れている。この部屋だけはいつも私を肯定してくれる。私のギターを黙って聞いてくれる、私の歌を生活を生き方を静かに見つめている。愛を守る、留まる。他にはこの瞬間私が誰にも干渉していないことへの安心、不安7:3。ただここに居ては完全に満たされるということを知ることは無いのかもしれない。痛みが足りない。軟弱な愛は留まるばかりだ。快感と違和感を布団に沈めて。意味が煙と共に壁に溶けていく。早く私の名前を呼んで、