ゑんぷの空虚

支離が滅裂

何故曲を書くの?

これは人生をかけた試みなのです。

音楽と気分は密接に関係している。心情は歌になり曲になる。うれしいと歌うものもあれば悲しいと歌うものもあるよね。メタルに怒りを、フォークソングにやさしい気持ちを、いつも気分の向こう側ではぴったりの音楽があった。私は、自分の性格に関わらず、文化としての憂鬱を愛している。そこにもきちんとカルチャーがあるから。

この前「何の為に(誰の為に)曲を書いているか」みたいな話になって。長くモチベーションを保つ為には一つ大きな目的があると良いんじゃないかという会話になった。5年前の私なら真っ先に自分の為に曲を書いていると自信満々に言っていただろうが、今はどうだろう?そうでもないな。

私の書く曲はどちらかというと暗い曲が多い。意図してるところもあれば、そうでないところもある。ただちょっとだけ、悲しいことを書く方が得意なのかもしれない、こういうことが書きたいのかもしれない。作る曲のことで最近は悩むこともある。もう少し性格の良さそうな曲を作った方が応援されるんじゃないかとか、訳の分からないことも考えた。でも、明るい前向きな曲を私が書く必要は多分無くて。もっとそういうことを上手く伝えられる人が作ればいいし、それは私の役割じゃないと分かった。寧ろ、生きていれば時々起こる、思わず目を背けたくなるような気持ちをあえて書き起こすことが、私の役割とすら思う。

今音楽を作る大きな目的は、そういう醜い感情をこっそり隠し持っている子に聴いてもらうことかもしれないな。